家の奥まで日差しが入ってくるもう十時だと
いうのに、日が昇らない。
これが冬だろうか
昨日もう日差しが12時ころ
水道が”破裂”した。正確には分岐
配管を目くらにしておいたキャップが
吹き飛んだのだ、勢いよく水が廊下に
拭き出ている。
「どうしよう」
事態のしゅう集の方策が頭を駆け巡る
「そうだ 庭の雪ノ下に止水栓が埋まっている」
丁度来ていた訪問介護のヘルパーがいる
彼女は私と気が合う、彼女に雪を掘ってもらおう」
「彼女」に頼んだ
「いいよ」
気安く 引きうけてくれる
長靴を履いて雪を掘る
まもなく 「あった」
「それを 右にまわして」
噴出していた水は止まった
“ああ 助かった”
「地獄にほとけ」
とは此のことだ。
優しいヘルパーでよかったな
これが、事務的に自分の仕事だけこなす様なタイプなら、今も水が出っ放しになっていたことだろう